| 日時: | 2022年7月2日(土)9:30〜14:00 |
| 場所: | 千葉県千葉市若葉区谷当 |
| 主催: | NPO法人持続可能な開発のための教育推進会議(ESD-J) |
| 共催: | 谷当里山計画NPO法人バランス21 |
| 協力: | 「わたしの田舎 谷当工房」 |
| 支援: | 公益信託大成建設自然・歴史環境基金 |
連日の熱波で熱中症が心配されるなか、開始時刻を当初の予定より30分繰り上げ、少しでも暑さを避けるように工夫をして「わくわく自然体験」を実施しました。今年は、8名(子供5、保護者3)の小人数でしたが、事故もなく無事に終えることができました。
まず、拠点となる広場にはテントを2張り立て、直射日光を避けられるように荷物置き場と休憩所を作りました。参加者が全員集合したところで講師と事務局を紹介し、注意事項を伝えたのち、広場の周りで自由に生きものの捕獲を楽しみました。
一度拠点に集合し、バランス21の講師のガイドにより、全員で谷戸の奥にある溜池まで散策しました。溜池の奥には水が湧き出ている小さな湿地があり、湧き出る冷たい水流の中に小さい沢蟹が生息しているのを確認することができました。
生きものを捕獲し種類を同定するだけでなく、その生息環境についての話にも及びました。小さな森が保水の役割を果たし、その土に含まれた水が徐々に湧き出てきて、溜池に溜まっているのだと説明してくれました。米を育てている田んぼの水も、ここからの水を使っているので、生きものも人も森の恩恵があって生きているということでした。
早めの11時に昼食休憩をとり、昼休みの時間は、昨年に引き続きオオバコ相撲で盛り上がり、相互に戦いを挑んでは一喜一憂を楽しみました。
午後のプログラムでは、講師が作ってきたレジャーシート大の大きい布の生態系ピラミッドモデルを使い、紙に印刷された植物や生きもののカードを並べるだけでなく、実際に捕獲した虫の入った虫籠を置いて生態系ピラミッドを作りました。
昼を過ぎて気温がますます上昇してきたので、プログラムを前倒して13時に終了し、帰宅したい人は帰宅できるようにしました。ただし、当初の終了予定であった14時までは残りたい子は残って活動できるよう見守りました。
谷当の谷津田で捕獲された生きものは:カワニナ、ザリガニ、エビ、メダカ、アカガエル、アマガエル、オタマジャクシ、ゾウムシ、サワガニ、オオヒラタシデムシ、カタツムリ、バッタ、カマキリ、カブトムシ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、クロスジチョウ、シジミチョウなど。
<アンケートからの感想>
一般参加者8名
内訳:
・年中 :1名
・小学生:4名(低学年2名)
・保護者:3名
関係者8名
バランス21 3名、ESD-J 5名
■プログラムの内容はいかがでしたか
1大変良かった 8名
理由:
- 色々な動物に出会えた。(子ども)
- 虫取りが出来た。(子ども)
- 生き物が大好きな子どもが大変喜んで活動が出来た。(子ども)
- 自然に触れ合う機会が減っている中、貴重な体験だった。(保護者)
- 解説して頂きながら探検することで理解が深まった。(保護者)
■特に印象に残ったこと、楽しかったことは何ですか?
- 「アカガエル」を捕れて良かった。(子ども)
- メダカ、サワガニ捕り (子ども)
- 田んぼにいる生き物を捕るのが楽しかった。(子ども)
- 湧き水→ため池→田んぼまでつながっていたこと。(子ども)
- 里山についての話があり、その中で生き物たちがどうやって生きているか観察と説明を通して理解出来た。(保護者)
- 子どもの生き生きとした表情が印象的でした。(保護者)
■このような生き物や自然と触れ合うイベントに今後も参加したいと思いますか?
- 是非参加したい 6名
- 参加したい 2名
■活動に参加したことで、生き物の生態や自然環境、生物多様性に対する意識、関心は高まりましたか
- とても高まった 6名
- 少し高まった 2名
■生きものや自然環境を守るために、日々の生活の中で気を付けていることはありますか。
- はい 6名
- いいえ 2名
具体的には、(生き物にやさしくすること、生き物に触るときにやさしく触ること、ゴミを出さない、気持ちはあるが具体的には中々難しい。自然環境を守る事の大切さを子供たちに伝えていく)
■ご提案、ご意見・ご感想等を自由にお書きください。
- 子どもだけでなく大人も興味を持てる(勉強になる)内容でまた参加したいと思いました。(保護者)
- とにかく暑い中お世話を含めお疲れ様でした。無事に観察も出来て良かったです。ありがとうございました。(保護者)